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出口のない入口

会社からの自宅待機命令もあり、地震後10日ぶりに出社。

10日間も休んで誰にも迷惑がかからないなんて・・・(むしろ節電の上ではプラス?)。

会社では徹底した節電対策が行われるものの、自らの職場における昨年同日の消費電力量を知り、愕然とする(何もしないのが一番の節電対策?!)。

3月中は余震の心配もあることから、合成実験は原則的に行わないことが決定。

一方で、被災地では医薬品が不足しているというニュースを耳にするたびに、製薬会社に勤める者としては何とも歯がゆい思いがする。

帰りがけ、今朝の朝刊を見直していると、堺屋太一氏の”大震災と日本経済”に関する記事が載っていた。その中で、

・(限られた電力をどのように配分するか。)利にこだわらず情に流されない合理的判断が必要。

・目前のことと遠い先のことを等しい尺度で考えることが必要。出口のない入口に入ってはならない

という部分が特に印象的であった。被災地の復興について書かれたものだが、研究にも相通じる。

(研究なんてしてないで、被災地に出向いてボランティア活動をした方がよっぽど世のため人のためではと思いかけていたが・・・)

研究は10年、20年先を見据えて行うもの。

地震の影響により、研究所もこの限られたリソースの中で最大限の成果を出すため、利にこだわらず情に流されない合理的判断が必須であると痛感する。また、これから新規テーマ設定をする際にも、最終的な成功という出口のない入口に入らぬよう、冷静な目で十分吟味する必要がある。

研究はやってみなければ分からない、という言葉はもう使っていられない。

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コメント

この震災でいろいろと考えさせられますね。
サッカー選手達は、「僕らにはサッカーしかないから、サッカーを通じて貢献していく」と言っていましたが、我々には研究や教育しかないのですから、持っているもの、目の前のものをがんばって行くしかないのでしょう。
基礎研究は不要不急ということで、予算が下りていても執行停止になるかもしれません。
ただ、10年、20年先を考えたら、基礎研究を止めるべきではないと考えています。
また時には出口が見えない暗闇に飛び込んで行くことも必要かもしれません。虎穴に入らずんば虎児を得ずというところもあると思います。
もちろん、TAKAが言うように最大限十分な吟味をして研究を行う必要があるのは分かっていますが。
常にどちらも頭において、木の枝を描く能力と森をも俯瞰する力を身につけて行きたいと思います。

戦後以来の国難とも言うべき今回の震災にあたり、政府は、短期的な問題解決も必要だが、中長期的な視点からこの国を必ず出口へと(最短ルートで)導いてもらわなければ困る。これまで経験したことがなく、想定外のことが次々と起こる中でも、きちんと先を見据えた施策を打ち出せているか。
一方で、製薬会社としてできることは何か。電力供給の問題があるにせよ、一日も早く通常の業務体制を整えること。すなわち、研究部門からも制限はあるにせよ、これまでどおり一定の成果を出し続けることだ。
”出口があるかは入って見なきゃ分からない。いいテーマにあたればそのうち結果は出るさ。”そんな甘えが自分にはあったような気がします。
政府に求めるだけでなく、研究においても必ず10年後に出口に到達することが今の自分に課されたことと、自らに言い聞かせています。

なんてな。。。

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