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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

1006301 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 岩崎夏海 著 / ダイヤモンド社

”もしドラ”の愛称で結構売れてるようです。装丁のギャップも目を引き、手に取りました。

ビジネス書でありながら、内容は無名の公立高校野球部が「マネジメント」をもとに甲子園を目指すというストーリー。

単なる小説であったらB級かもしれません。しかし、そこにドラッカーの「マネジメント」が介在することで、野球部での出来事が職場での身近な出来事にリンクし、いつしかストーリーにのめり込んでいき、最後に心地よい感動を覚えました。

印象に残ったところとしては、、、

”甲子園出場”というとてつもなく高い目標に向かって、チームが一丸となり皆本当によく努力した。そして夏の大会前、ある人物が”たとえ途中で負けたとしてもいいじゃないか。大切なのは結果ではなくプロセスだ”というシーン。

一方、「マネジメント」には、

組織構造は、組織の中の人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。(中略)成果よりも努力が重要であり、職人的な技能それ自体が目的であるかのごとき錯覚を生んではならない。

とあり、主人公はあくまでも甲子園にこだわると共に、著者も最終的に”野球部が結果を出す”ストーリーに仕上げている。

成果主義は私の職場でも随分浸透して来てはいるが、研究という職業柄、限られた期間での成果は努力しても運であったりタイミングといった不可抗力に左右されることが多く、働いている側としては努力は認めてほしいという甘えが生じがちだ。

それだけに、組織を「マネジメント」する上でのこの言葉はとても重く感じた。

ドラッカーのビジネス書が改めて見直され、多くの人に身近なものと感じさせる良書。

ただ、装丁はともかく(斬新さを売りにするという意味で)、同じタッチの挿絵は”あやしい”類の本と間違われ、電車で読むのに憚れるので不必要。

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