年の瀬も迫り、年内の仕事もそろそろクールダウンしつつある中、今日は一日社内研修。イノベイティブ・シンキング・セミナー(革新的思考能力向上講座)という長いタイトルではあるが、本来4日間のものを1日にギュッと圧縮されているので、普段使わない頭を使ったこともあり非常に疲れた。。。
株式会社ビジネスコンサルタントから講師を招き、各研究所から数名ずつ、計19名で行われた。革新的アイデアがたった一日の研修でバンバンひらめいたら世話ないが、以下、ビジネスコンサルタントの資料を引用しながら自分の頭を整理するためにも、本日の講座を簡単にまとめてみたいと思います。
<創造的思考>
創造性は先天的なものではなく、必ずしも知能と相関しない。創造するための技術(スキル)や仕掛けを習得することにより身につくものである。むしろ頭のいい人は自分の考えに自信を持ち、それに固執しがちであるがゆえに創造的に考えることが苦手な場合がある(インテリジェント・トラップ)。
<創造性と認識>
私たちがその五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)で何かを感じ、一旦それを”認識”すると、新しい別の”認識”をしない傾向がある。創造性を発揮するには、その一度決定された”認識”を様々に変えてみること、認識の柔軟性を高める必要がある。
<着想のメカニズム>
あるテーマに対し”ひらめき”のヒントやテコとなるもとをIG(イメージ・アイデア・ゼネレーター)と呼び、このIGを設定することで”ひらめき”が飛躍的に促進される。
それでは、具体的な思考テクニックを順に紹介していく。
~テクニックB(Break)~
あるテーマに対しそこから連想される常識をリストアップし、あえてそれを打ち壊す(Break)表現をIGとして設定する。そこから生まれるイメージをヒントに新しいアイデアを案出していく。
伊藤園の例)
お茶→常識:急須で入れるもの→IG:急須で入れない→缶入り(ペットボトル入り)お茶
その他の例として、ミツカンの”におわ納豆”、ヤマハの”電子ピアノ(音が出ない)”などが挙げられる。
~テクニックO(Overstatement)~
あるテーマに含まれる客観的な数値、数量、寸法、面積、重量、期間、頻度などをリストッアップし、その数値を思い切って誇張し(Overstatement)、大きくしたり小さくしてIGを設定する。そこから生まれるイメージをヒントに新しいアイデアを案出していく。
ソニーのウォークマンなどが良い例。ちなみに元ソニー最高顧問の出井伸之氏がオーディオ事業部長時代に常に口にしていたこととして
・何でも半分にできると信じろ
・サイズは中身に関係なく決めろ
・検討しないでOKの約束をしろ
・説明する前にでっち上げろ
・頼み事は忙しい奴にしろ
・ブレインストーミングする時は目標を達成するまで帰るな
などがあるらしい。
~テクニックR(Reverse)~
テーマの領域に含まれる対立概念、対立要素を取り出してIGに設定する。いわゆる逆転(Reverse)の発想と呼ばれるもの。そこから生まれるイメージをヒントにアイデアを考えていく。
サントリーの例)
清涼飲料水→常識:補給するもの→IG:排出するもの→”DAKARA”
その他の例として、名古屋東山動物園は子供の入場料を無料にすることで入場者数を増加させた(大人が子供を連れて行く→子供が大人を連れて行く)。
~テクニックJ(Joint)~
テーマとはまったく関係ない言葉を任意にIGとして設定し、そこから生まれるイメージを強制的に連結(Joint)させてアイデアを考えていく。
3Mの例)
持続性はあるが粘着力の弱い接着剤(失敗作)→IG:本のしおり→”ポストイット”
この手法は、手詰まり状態などに陥った時には特に有効で、広告代理店では頻繁に利用される。
私たちの周りには知らず知らずのうちに創造的思考を邪魔する思考の箍(たが)が存在していないでしょうか。例えば組織のパラダイム。これは創業精神・創業者、中興の祖の言動・過去の成功体験、失敗体験から形成されるが、組織内にいる人々の無意識の思考の箍になってしまうことが非常に多い。
日本の企業でよく言われることとして紹介されたのが
1.それは他社でやっているのか
2.しばらく様子を見てみよう
3.どこかで成功した例があるのか
4.うまくいくかね
5.先にやることがいっぱいあるよ
6.それは上が承知しないよ
7.以前に検討済みだよ
8.もし失敗したら責任問題だ
9.急には変えられない
10.今のままでうまく行っている
”否定・批評・批判”は創造的思考の大敵。まずは革新的アイデアが生まれる環境づくりが重要である。
また、ひらめきがよく生まれる場所や状況として、3B(Bus、Bath、Bed)といわれるものがある。これらの環境では右脳と左脳が研ぎ澄まされるらしい。通勤途中、風呂場の脱衣所、あるいは枕元には紙と鉛筆を常備しておくことをお奨めする。
以上、予想以上に長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
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