« 亜麻仁油 | トップページ | 一ヶ月 »

新聞連載(2)

昨日で日経新聞で連載されていた野依良治先生の”私の履歴書”が終了した。

私の記憶では、野依先生が一般のテレビニュースで頻繁に取り上げられたことが二度ある。一度目は2001年ノーベル化学賞を受賞されたとき、そして二度目は2006年安部政権のもと設置された教育再生会議の座長に就任された時である。当時私はこの人事を不可解に思っていたが、今回の連載記事を読み野依先生が研究以外の分野で、特に教育振興の面でも活躍をされていることを知り、納得がいった。一方で、ノーベル賞受賞に値する研究業績を残すということは、野依イズム(?)を継承した有能なスタッフと学生がそろっていたのだろう。

野依先生自身、連載の中で”科学研究では、本質的な問題に対する明快な解答が高く評価される。しかし、良い問題の発見こそが創造の根源である。(9月18日の記事より)”と書かれている。よい問題を発見し研究の方向性を示すのはリーダーである教授の仕事。つまり野依先生の設定した”よい問題(課題)”と研究の方向性、すなわち哲学に多くの有能なスタッフや学生が魅了され、よい業績を残した結果また有能な人材が集まるという好循環を生んだのであろう。もちろん、野依先生自身が自らの哲学を明快に表現し続けてきたこと、またその能力に長けていたことも重要であることは言うまでもない。

もう一つ、印象に残っているフレーズがある。それは、”夜10時に指示を与え、翌朝9時に結果をたずねたりもした(9月19日の記事より)”。せっかちなのは教授という職業の性分らしい。

« 亜麻仁油 | トップページ | 一ヶ月 »

ノンジャンル」カテゴリの記事

コメント

水を差すようだが、野依先生が教育再生会議の座長をされていたときの、何かの雑誌の巻頭の言を読んだことがあるが、正直何をいっているのか理解不能であった。TAKAも最初にそういう印象を持っていたのに、今回の記事でその人事に納得がいったとのことなので、是非私もその記事を読んでみたい。もしまだあるなら切り取って保存しておいてはくれまいか。
ちなみに今の教授も金曜にセミナーをやった後の月曜に結果を聞きに来て、でていないと言ったらため息だけついて帰って行った。教授はそんな人たちだ。

実は、私も野依先生の教育論に関しては良くわからなかった。記事も残っていなければ、心にも残っていないよ・・・。ただ、文部省に絡んだ数々の業務に携っていたことを知り、研究の方は有能なスタッフによって支えられていたのではないかと推察した。”キラル触媒を使った不斉反応”をテーマとして選んだところは目の付け所が良かったのだと思うし、それこそが才能だと思う。そしてその成果を発信する能力にも長けていたのだろう。ただ、教育に関しては疑問が残るところ。好意的に見れば、ノーベル賞をとった後、研究に邁進していた頃怠ってきた教育を、教育振興という形で償っているのではないかと私は思う。
いろいろ言葉を選んで書いていたら本意から脱線してしまったようだ。私の”発信するの能力”もまだまだだな。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新聞連載(2):

« 亜麻仁油 | トップページ | 一ヶ月 »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ